

酵母は、糖を分解する「発酵」に欠かせない生命体です。ビールに深い風味を与えるのも、パンをふっくらさせるのも、酵母の力。形は卵型で、大きさは約1ミリの100分の1という小ささです。重さは100億個集まって、ようやく1グラム程度。その姿で、体重の何倍もの糖分を1時間で平らげる、驚くべき代謝能力を持っています。
酵母は多種多様な生き物で、その数なんと数億種類と言われています。例えば、パンやお酒を作る時に使われる酵母は、「サッカロミセス・セレビシエ」。同じ酵母でも、異なる名前や形など、個性を持っているところも魅力の一つです。



例えば、メソポタミアで発掘された板碑には、ビール醸造の説明が残されています。また、紀元前3500年頃の遺跡にも、発酵を利用した酒造りの過程が記されています。人が酵母を活用する歴史は、文明の起源から始まっており、その証拠は、世界中で発見されているのです。酵母は、私たちの生活の発展に欠かせない生き物と言えます。
目には見えない酵母ですが、じつは、私たちのたいへん身近な場所に存在しています。りんごやみかんなどの果実をはじめ、ハーブ、月桂樹の樹液、桜のつぼみの花蜜など。酵母は、糖度の高いところに好んで生息しています。



必要な材料は旬の食材、フタ付きのビン、水、糖分。
ビンに旬の食材と目一杯の水と糖分を加え、フタをするだけ。
3~7日間冷蔵庫におくと、シュワシュワと泡立ちはじめます。
これは酵母が発酵をしている証拠です。
こうして出来た酵母液は、自然の調味料として、料理に使うことができます。
酵母の生み出す栄養は、天然のアミノ酸や各種ミネラル、
ビタミンB群が豊富で、よりおいしく、
体に栄養を与えてくれます。


酵母研究が認識されるようになったのは、ほんの150年前。
ビールやパンをはじめ、人間は何千年もの間、酵母がもたらす恩恵を取り入れてきました。しかし、その神秘的な力の研究が認識されるようになったのは、つい最近のこと。ようやく今、期待をもって研究が進められています。私たちの生活を助けてくれる、さらなる働きが期待されます。
- 血糖値の上昇を抑制
- 排便の改善効果
- 免疫力を高める効果