日本人モデルの先駆者として、時代の最先端で活躍してきた我妻マリさん。エファージュのCMに出演し、デビュー50周年を迎えたいまも美しく、輝かしく表現者として歩み続けている我妻さんに、“美しく生きる”ことについてお聞きしてみました。

モデルの仕事は、ディレクターの意向を理解して表現し、相手にその魅力を伝えていくこと。例えば、服や宝石と一体化し“一瞬の夢”を創り出す。その一瞬にかけるってすごく面白いし、スタッフの方々と力を合わせていいものを創りたいとも思います。そのためには、感性がとても大切になってくるんです。忙しい日々の中でも、その感覚だけは常に意識しています。

歳を重ねるとともに、心地良く、ホッとできる場所に身を置きたい、という思いが強くなってきたんですね。新しい暮らしでは、香り、音、見るものすべてを深く感じ、表現者としての感性がより豊かになった、とも思います。人は、一日一日変化するものです。良い時も悪い時もあるので、それをどう受け入れ楽しく過ごすか。いろいろな環境、役割があると思いますが、いつも自分が楽しいと思う気持ちが大切なのではないでしょうか。

朝起きた時に自分で決めたことを毎日すること。形ではなく、本当に心を込めてすることで、自分が穏やかになります。些細なことでもいい。それを淡々と毎日積み重ねることで、心が落ち着く。落ち着くことでしっかりと自分自身を見つめて、自分の存在をそして周りの人たちを大切にし、感謝の気持ちを忘れない。それが人を美しくするのではないでしょうか。
我妻 マリさん(あづま まり)
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雑誌・広告・プレタポルテやオートクチュールコレクションなど様々なジャンルにて活躍。日本のみならず、世界でも数々の有名デザイナーのコレクションに出演し、その活躍は日本人モデルがパリコレクションに進出していく礎となる。圧倒的な存在感で、多くのファンに支持される。現在もモデルのほかに、表現者として様々な活動を展開中。
※写真、肩書きなどは撮影当時のものです。