古くから、体に良い食材として
世界各地で珍重されてきた「胡麻(ごま)」。
医食同源の本家、中国では
「長寿食」「仙人の食べ物」ともいわれるほど、
健康のためには欠かせない存在です。
そこで、私たちが健康の大切さを
より一層強く感じている今、
もう一度「胡麻」の優れたちからを再認識し、
便利に、手軽に、 そして何より美味しく、
日々の食生活に「胡麻」を取り入れる方法を
考えてみませんか?

私たち日本人の食卓にも、昔からなじみ深い「胡麻」。体に良いことは、幼いころから食事を通じて教えられてきたことです。
その胡麻のちからを何千年も前に発見し、取り入れてきたのが中国です。すでに黄河文明の時代から栽培されたと伝えられ、中国最古の医学書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』でも、健康のために摂りたい食材として記されています。その小さな粒には、タンパク質、脂質、炭水化物、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維と、体が必要とする様々な栄養素が含まれています。脂質の多くはリノール酸とオレイン酸で、これらの脂肪酸には、健康に良い働きがあることが分かっています。さらに、近年の研究からは「ゴマリグナン」という稀少な成分が存在し、若々しさと健康を支える働きがあることも解き明かされました。
ゴマリグナンの発見は、古より経験的に伝えられてきた「胡麻」の健康パワーを、いわば科学的に裏づけたともいえるかもしれません。

とはいえ、胡麻は硬い殻に覆われていて、そのまま食べても中の成分を吸収しにくいのが難点です。そこで先人たちは「煎って擂る」とか、「油を搾る」という知恵を働かせ、大切な栄養と健康成分を無駄なく摂取してきたのです。
中国では古来から、さまざまな料理で擂り胡麻や練り胡麻、胡麻油が多用されていますが、これはまさに先人たちの英知と技術の結晶でもあります。

「擂った胡麻」と「搾った胡麻」を両方うまく組み合わせ、しかも酸化しにくく、日持ちがする胡麻の調味料があります。坦々麺や棒棒鶏(バンバンジー)でおなじみの『芝麻醤(練り胡麻)』。これぞ胡麻の芳ばしい香りが食欲を高め、稀少な健康成分が無駄なく摂れるうれしい調味料です。作り置きしておけば、和食にも中華料理にも簡単に利用でき、とても便利。ぜひ自家製『芝麻醤』を常備品にしてみませんか?