古くから染料として利用されてきた「ツルムラサキ」。豊かな栄養と独特の風味から人気が高まり、食用に各地で生産されるようになりました。夏バテ予防に役立つ健康野菜のちからと美味しさを、上手に引き出す調理のコツとともにご紹介します。

ツルムラサキは熱帯アジア原産のつる性の植物。高温多湿の気候に強く、暑さが増すほどに風味が豊かになります。
青菜の中でも特にビタミン・ミネラルが豊富なことで知られ、β(ベータ)-カロテンやビタミンC、ビタミンB2が豊富です。また、不足しがちなカルシウム、鉄なども含まれており、旬の葉野菜が少ないこの時季、積極的に食卓に取り入れたい夏野菜です。

夏場にはツルムラサキのほかに、オクラや明日葉、モロヘイヤなど緑の野菜がいくつか出回りますが、これらに共通する特徴はほろ苦さとネバネバ。独特の風味と食感が食欲を刺激し、食が細くなりがちなこの時季におすすめです。

選ぶ時は、淡い緑色でハリがあり、茎は切り口がみずみずしいものを。おひたしやあえ物など、一般的な青菜類と同じように調理しますが、湯がいたあと水にさらさず、そのままザルなどに上げて冷ますのが、風味を逃がさないポイントです。
また植物油とも相性が良く、一緒に調理するとβ(ベータ)-カロテンの吸収率も高まります。特にオリーブオイルとよく合うので、マリネやフリッターにするのもおすすめ。夏の健康野菜を様々な調理法で味わってみませんか。