日本の食卓に欠かせない味噌。
免疫力を高め、体を丈夫にする、
日本が生んだ発酵食品の
代表ともいえる存在です。
昔から、長く私たちの健康を支え続けてきた
そのちからを、ここでもう一度賢く取り入れ、
病気に負けない体作りを!

大豆と麹(こうじ)と食塩を混ぜ合わせ、発酵熟成させた味噌は、古代中国の調味料をもとにつくられた日本独自の調味料です。8世紀にはすでに日本でつくられていたともいわれています。
味噌が庶民にも販売されるようになった江戸時代、当時の代表的な食の解説書『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)』で、味噌は「腹中を寛(くつろ)げ、血を活かし、百薬の毒を解する」と書かれています。今日、科学によって解明された豊かな栄養素や機能性を、江戸の人々は経験的に知っていたのでしょう。

味噌は発酵熟成により独特の香りと旨みが生まれますが、その過程で成分においても様々な効能が加わります。主原料である大豆は「畑の肉」とよばれる良質なタンパク質の宝庫ですが、発酵によってアミノ酸やビタミンなどが多量に生成され、栄養面でもさらに優れたものになります。
ここで重要な働きをしているのが、麹菌や酵母、乳酸菌などの微生物です。麹菌が大豆のタンパク質やでんぷんを分解、発酵、熟成させる酵素を作り、その酵素の働きによってできたブドウ糖などを栄養にして、乳酸菌が体に有益な“ちから”を味噌に与えています。
味噌になると、大豆にはない様々な機能成分が加わるのはその恩恵。味噌の乳酸菌は、厳しい自然環境で生き抜く強さをもつ植物由来の乳酸菌で、体内では丈夫な体を作る頼もしいちからになります。

味噌といえば、最もなじみがあるのが味噌汁でしょう。塩分が気になる方も多いかもしれませんが、お椀一杯の塩分量はそれほど多い方ではありません。また、具はナトリウム(塩分)を排出する働きがある、カリウムの豊富な野菜やいも類などがおすすめです。
味噌は今、海外でも注目され始め、評価が高まっている伝統食。そのちからを日々の健康作りに役立ててみませんか。