古くから滋養強壮の野菜として
利用されてきた山芋。
大きく分けると、長芋(ながいも)、
自然薯(じねんじょ)、大薯(だいじょ)
の3種類があります。
共通する一番の魅力は、
そのまま生で手軽に食べられ、
胃腸にもやさしい
スタミナ食品であるということです。
近年、現代栄養学的にも注目されつつある、
山芋に秘められた
大地の健康パワーをご紹介します。

日本人にとって山芋は、実は米や雑穀よりもつき合いが長く、縄文の昔から食されていたといわれます。江戸時代になると、精のつく食べ物として食養生の書『和歌食物本草』などにも取り上げられ、東海道の宿場町・丸子では山芋をすりおろした“とろろ汁”が登場。峠越えの前に、麦飯にかけて好んで食べられました。
山芋はでんぷんや、カリウムなどのミネラルが豊富な上、アミラーゼなどの消化酵素を多く含んでいます。とろろと一緒に食べた麦や米のでんぷんの消化・吸収を助けるので、不思議と胃もたれしません。“とろろ汁”はスタミナ補給と疲労回復には、まさにうってつけの食べ物といえるでしょう。

山芋の中で一番手に入りやすい長芋は、ちょうど冬が旬。栄養面では、豊富な成分をそのまま摂れる生食がおすすめですが、食材としては、焼いても、煮ても、揚げても美味しい万能選手。熱を加えることで、独特のホクホクした口当たりやもっちりとした食感が楽しめます。
体も胃も疲れやすいこの季節、山芋を食卓に取り入れてみませんか。