ハーブとは、香りを持つ有用植物のこと。
イタリアでは、そのちからを食事に取り入れて、
料理の香り付けやにおい消しのほかに、
食材の殺菌、保存や健康維持のために
活用してきました。
今月は、ハーブの恵みを活かした
イタリアの伝統料理をご紹介します。

イタリアには、ハーブを使った料理が多くありますが、それは地中海沿岸地方が、気候風土に恵まれ、植物が多く自生していた肥沃(ひよく)な土地であったことに由来します。例えば、イタリア料理に欠かせないオレガノは山に自生するハーブで、名前の語源は“山の喜び”。今でも南イタリアでは、花の咲くころ山に登り、オレガノを採って料理に使っています。
また、イタリア料理といえば、バジルというハーブを連想される方も多いかもしれません。しかし、バジルの原産地はインド周辺で、その昔、海路、陸路を経てイタリアに入り、栽培されるようになりました。
このように、イタリアでは古くから自生していたハーブや、外国から入ってきたハーブを栽培して、その恵みを日々の暮らしに役立ててきました。

イタリアでは、料理に使うハーブは新鮮な香りを大切にするので、フレッシュなものにこだわります。使い方は、生のまま冷たい料理に、あるいは種類によっては煮込みやローストなどの長く加熱する料理にも使用します。また、たくさん収穫できた時は、リキュールとして飲用します。ハーブはイタリア人にとって不可欠な食材です。
ハーブを料理に使えば、その香りでいつもの食材も手軽に美味しくなるばかりか、健康の維持にも役立ちます。イタリアで育まれた伝統料理を参考に、ハーブを食卓に取り入れてみませんか。