
特有の香りを放つ、冬の緑黄色野菜。関西では「菊菜」の呼び名で親しまれています。鍋物に彩りを添える脇役というイメージもありますが、栄養の豊富さは葉野菜の中でも主役級。上手に食卓へ取り入れて、この冬を元気に乗り切りましょう。

春菊の原産地は地中海沿岸。春に黄色の花を咲かせることから、この名がつきました。クセのある特有の香りは、α-ピネン、ぺリルアルデヒドなどの精油成分によるものです。
この香りが苦手な人もいらっしゃるかもしれませんが、寒い季節の体調維持に役立ちます。

春菊は緑黄色野菜としても優等生。ほうれんそうや小松菜を上回る量のβ-カロテンや、ビタミンB2・C・E、葉酸、カルシウム、鉄分、カリウム、食物繊維なども含まれています。また、春菊1束(約200g)で、1日に必要なビタミンAの働きが補えます。
冬場は根菜類が多く出回り、緑の葉野菜が不足しがちですので、意識して日々の食卓に取り入れたいものです。

春菊を使った料理といえば鍋物やお浸しがおなじみですが、アクが少なく、葉と茎とでは食感が違うので、様々な料理に活用できます。
例えば、柔らかい葉の部分はサラダなどに使うのがおすすめ。生食ならビタミンCもこわれません。堅めの茎は汁ものに使ったり、茹でてから調理するとよいでしょう。茹でると生よりもβ-カロテンが増加しますし、量も多く食べられます。
調理では、ゴマやオリーブオイルなどと合わせると、β-カロテンの吸収がさらに高まるメリットもありますし、春菊の風味も引き立ちます。
旬の春菊のちからを美味しく活用してみませんか。