体を温め、活力を養うにはうってつけの鍋料理。
力士たちのパワーを支える「ちゃんこ鍋」なら栄養満点です。さらに、ぜひ家庭でも取り入れたいのが、ゴマの上手な使い方。特有の風味と滋養成分が、美味しさとスタミナをさらに後押し。師走の忙しい時季、体も心も元気になる鍋料理です。

相撲部屋の食事として知られる「ちゃんこ鍋」。体ひとつでぶつかり合う力士たちの料理だけに、栄養価もスタミナも申し分なし。
「肉、魚、野菜、きのこ類など、様々な食材の栄養がバランス良く摂れ、煮込むことで消化も良く、体も温まります。また、大人数分でも調理に手間がかからず、取り分けて食べることで連帯感も生まれます」(検見﨑 聡美先生)
ちゃんこ鍋では、伝統的に鶏肉がよく使われます。それは、二本足で立つ鶏は、牛や豚のように「手をつかない」、すなわち相撲で負けないという縁起を担ぐ意味があります。また、白星を連想させる鶏肉団子を入れることも多いようです。

力士が作る豪快なちゃんこ鍋ですが、実は毎日食べても飽きないように、味付けや食べ方にも様々な工夫が凝らされています。
その一つがゴマの使い方。練りゴマをスープに加えたり、すりゴマを肉団子に練り込んだり、仕上げにふりかけたり。風味が良くなるだけでなく、栄養面でも実に頼もしいちからを与えてくれます。

「ゴマには、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸、必須アミノ酸のメチオニン、鉄分やカルシウムが豊富に含まれています。特にゴマの鉄分は、肉や魚のタンパク質と相性抜群。また、ビタミンEや特有成分セサミンは、若々しさの維持に役立ちます」(検見﨑先生)
ゴマは、塩味の鍋はもちろん、赤味噌や白味噌とも好相性。材料や調味料をお好みでアレンジし、この冬、様々な「胡麻たっぷり鍋」を楽しんでみませんか。