古くから詩歌に詠まれ、愛されてきた果実。正岡子規がこよなく愛した果実としても有名ですが、その魅力は美味しさや美しさだけではありません。果物の中でも栄養価はトップクラス。料理素材としても存在感を発揮する健康果実で、元気に冬を迎えましょう。

昔から、「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど、柿は栄養価が高い果物です。
その理由は、みかん以上に含まれるビタミンCの豊富さ。1個で1日の必要量をほぼまかなえるほどです。β-カロテンも多く、健康にも美容にも嬉しい食材です。
「夏のダメージに役立つ、美容の面でもうれしい果実です」(管理栄養士篠原絵里佳先生)

豊富な栄養価に加えて、注目したいのが、鮮やかな橙色の色素成分です。β-カロテンの仲間で強い健康パワーを秘めており、気になる生活習慣や健康維持に役立つといわれています。
また渋みのもとであるタンニンには、気持ちを安らぎ、アルコールの分解を助ける作用があるため、すっきりした朝を迎えたい方におすすめです。

柿の上品な甘さや食感は、サラダや和え物にしても美味しく、生ハムで巻いたり、肉料理の付け合わせにしたりして楽しむことができます。
「豚肉やゴマ、オリーブオイルなど、脂肪分の多いものと一緒に食べるとβ-カロテンの吸収が良くなるので、一緒に調理するのもおすすめ。糖度が高いので、すりおろしてドレッシングに使うと、フルーティな甘みが加わり、見た目も鮮やかです」(篠原先生)
旬のちからをしっかり摂って、冬に負けない体を養いましょう。