「今日摘んでも明日には新しい葉が出てくる」ことから、その名がついたといわれる明日葉(あしたば)。それだけ生命力の強い野菜として知られています。春光の中でぐんぐん育つ旬のこの時季には、豊かな栄養と健康成分が特にぎっしり詰まっています。そのちからを、たっぷりと体に摂り入れましょう。

明日葉は日本原産の多年草で、温暖な地域の海岸に自生するセリ科の植物。その旺盛な生命力と優れた栄養価は、江戸時代の儒学者・貝原益軒が『大和本草(やまとほんぞう)』の中で、滋養に良い薬草と紹介するなど、古くから広く知られています。

明日葉は、数ある青菜の中でも大変栄養価に優れた野菜。ビタミン・ミネラルがバランス良く含まれ、食物繊維や葉緑素が多いのも特長です。
ビタミンでは、ビタミンB1・B2、ビタミンCやβカロテンが豊富。ミネラルも、現代人に不足しがちなカルシウムやカリウム、鉄などをまとめて補給できます。

生命力の強い明日葉は一年中収穫できますが、新芽が伸びる春先は葉も茎もやわらかく、味も香りも豊かです。天ぷらやおひたしなどが定番ですが、ポタージュにすると消化に良く、体も温まります。しかも、栄養も満点。爽やかな香りとやさしい苦味が、体を元気に目覚めさせてくれるようです。