鮮やかな色が目を引くパプリカ。ピーマンの仲間ですが、青臭さがなく肉厚で、爽やかな甘味が特徴です。毎日の健康に役立つビタミンCの含有量は夏野菜の中でもトップクラス。あまり知られていないパプリカの魅力と、その美味しさを生かす調理法について、イタリア料理に精通する北村 光世先生に伺いました。

大航海時代、中南米原産の唐辛子がヨーロッパに運ばれ、品種改良によって生まれたパプリカ。地中海沿岸諸国ではおなじみの食材ですが、世界的に注目されたのは、ハンガリーの科学者がパプリカに大量のビタミンCが含まれていることを発見し、抽出したのがきっかけのようです。科学者はそののちにノーベル賞を受賞。健康野菜として人気が高まり、日本ではオランダからの生鮮品輸入が解禁された1993年以降に普及したといわれています。

カラフルな色合いはパプリカの大きな特徴。赤やオレンジの色素には、若々しい毎日を送るために欠かせない成分が含まれています。
旨みの濃い赤がよく使われますが、色の違いによって味わいや栄養が微妙に異なるので、何色か組み合わせ、彩りや味の変化を楽しむのもいいでしょう。

生でサラダやピクルスに。また焼いたり、炒めたり、煮込んだり、マリネにしたりと、様々な料理に幅広く活用できる点も大きな魅力。火を入れると甘さがぐんと増して、果物のようなジューシーな食感が楽しめます。肉厚なので、加熱してもビタミンCが損失しにくく、オリーブオイルなどの油と一緒に調理するとβ-カロテンの吸収率も高まります。
見た目も華やかなパプリカを、今年の夏の食卓に積極的に取り入れてみませんか。