魚を食べなくなった日本人
深刻な魚食不足が日本人の健康にも影響?

江戸時代の書物『本草歌』には、イワシがいかに健康に良いものかが記されています。
出典 『本草歌』西尾市岩瀬文庫 所蔵

庭に出て、七輪でサンマを塩焼きにしたり・・・焼きあがるまでの煙やしたたる脂に、とても食欲をそそられたものです。
日本人の健康を支えてきた魚
世界に誇る長寿国、日本。女性87.05歳※2、男性80.79歳※2と日本人の平均寿命は、世界でも上位に位置しています。
その日本人の食生活に深く根付いてきたのが“魚”でした。江戸時代の食物について書かれた『本草歌』には青魚のイワシがいかに健康に良いものかが記されています。比類ない魚食の民である日本人は、豊かな魚食文化を育んできました。
「奇跡」といわれた、戦後復興や高度経済成長を成し遂げた日本人の食卓を飾り、元気の源となっていたのも“魚”です。
いまや日本人は魚食不足!?
ところが、残念なことに、日本人の魚の消費量は年々減ってきています。その主な理由は、高度経済成長の時代から広まった“食の欧米化”、また調理が面倒なこと、さらに漁獲量の減少による割高感からも敬遠されつつあるようです。

実際に統計を見ると、魚介類の摂取量は減少傾向。つまり、日本人は深刻な魚食不足であるといえます。バランスの良い食生活は健康維持のために不可欠ですが、この魚食不足は、日本人の昨今の健康状態に少なからず関係しているのではないでしょうか?
だからこそ、私たち日本人の健康をずっと支えてきた魚の健康パワーを、もう一度見直してみませんか。


魚食の素晴らしさを体験できる試み
東京築地で毎年開かれる「築地秋まつり」では、食育教室を実施。食べるだけではなく、釣りなども体験しながら、親子で魚食に親しむことができます。また、「日本おさかなマイスター協会」では、日本の伝統的な魚食を伝える語り部、「おさかなマイスター」という資格を認定しています。

毎年多くの来場客で盛り上がる「築地秋まつり」では、気軽に魚食文化に触れられます。

魚離れを食い止める「ファストフィッシュ」
水産庁が提唱した「ファストフィッシュ」の商品が、スーパーに並ぶようになりました。あらかじめ骨を取り除いたり、電子レンジを使って温めるだけで魚を食べられるようにするなど、手軽に調理できるのが特徴。魚の消費拡大の起爆剤になるか、注目が集まっています。

いまどきのご家庭でもカンタンに調理できる魚商品「ファストフィッシュ」は水産庁提唱。
※1 出典:H・Bフーズマーケティング便覧2006〜2018 No.2機能志向食品編《DHA・EPA成分カテゴリー内シェア
※2015〜2016年売上金額(確定)、及び、DHA、EPA成分カテゴリー内合算シェア※2004〜2014年売上金額(確定)》
(株)富士経済
※2 厚生労働省「平成27年簡易生命表」より