
永平寺の朝食は、お粥とお漬物と、たっぷりのごま塩。
道元禅師が永平寺を開いた760年前から
ずっと変わっていません。
これだけ食べ続けられてきたのは、
粗食に耐えるというよりも、
おいしくて毎日食べても飽きず、
しかも健康によいということの
あらわれかもしれません。

お肉や魚を食べない精進料理は、
栄養面からみると、たんぱく質や脂質が不足しがち。
それを補っているのが、ごまや大豆です。
とくにごまは、炒ってから、よくすりつぶして使うのが
よいといわれています。
「粒のままでは消化に悪いし、
炒ったほうが香りもいいですから」
三好典座もそうおっしゃっていました。
たしかにごまは、殻が硬いので、粒のままでは、
栄養がなかなか吸収されません。
ほかにも切りごまに練りごま、そして黒ごまに白ごまと、
三好典座は料理に応じてごまを
使いこなしていらっしゃいます。
何百年もの間、修行僧たちの健康を支えてきたごま料理。
日々の食生活にぜひ取り入れたいものです。
〔根菜のごま粕汁〕
たんぱく質やビタミンB群が豊富な酒粕は、
美容面でも注目されている食材。