オーケストラのチューニング(音合わせ)の時に基準となるのは、オーボエの「ラ」の音。
オーケストラとは、弦楽器、木管楽器、金管楽器に打楽器を加えた演奏団体の総称です。その語源は、古代ギリシャの円形劇場の舞台と観客席との間に設けられた空間を意味する言葉(オルケストラ)で、空間で演奏する合奏団そのものがオルケストラと呼ばれるようになったのです。17世紀ヨーロッパの王侯貴族たち専属の合奏団は、演奏会場が宮廷やサロンから大きな劇場やコンサートホールへと変化することによって編成が拡大され、ベートーヴェンが活躍した19世紀初頭には現代のオーケストラに近い形となりました。
ではここで、現代のオーケストラを構成する主要な楽器を紹介しておきましょう。まず弦楽器は、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。木管楽器は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット。金管楽器は、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ。そして打楽器は、ティンパニ、大太鼓、シンバルのほか、曲目によってさまざまな楽器が登場します。
さて、その中でオーケストラのチューニング(音合わせ)の時に、基準となる「ラ」の音を出す楽器がオーボエです。なぜオーボエかというと、長く安定した音を出しやすいことと、楽器の構造上音程を変えにくいというのが理由のようです。オーケストラをお聴きになる際には、楽器の配置のほか、チューニングの最初に聴こえる音にも注目してみてください。