『カルメン』第一幕。魔性の女カルメンとホセの出会いのシーン。
(2004年藤原歌劇団公演)
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公益財団法人 日本オペラ振興会
作曲家ビゼーと聞いてピンと来なくても、『カルメン』の官能的なメロディといえば思い浮かぶ方も多いでしょう。自由に生きる女カルメンに魅了され、勤勉な兵士から密輸団員、ついには殺人を犯し身を崩すドン・ホセの愛憎と破滅を描いた作品。今では人気の『カルメン』も初演当初(1875年)はあまりに刺激的なストーリーとジプシー風のリズムが聴衆に受け入れられず、酷評されました。しかしビゼーの死後、親友の作曲家ギローにより演出の一部が手直しされたことに加え、時代とともに人々の異文化に対する興味や理解も広がり、だんだんと人気を得ていったのでした。
カルメンが赤い花を口にくわえホセを誘惑する「ハバネラ」の歌。枯れた花を胸に抱きホセが切々と歌う「花のアリア」。雄々しく歌い上げられる「闘牛士の歌」。一度聴いたら忘れられない名曲が次々と繰り出される『カルメン』は、今や“オペラ史上最大の人気作品のひとつ”です。
情報技術の発達した現代では、衛星放送にDVD、インターネットなど、オペラを気軽に楽しむ方法もさまざま。画面を通してももちろん楽しめますが、オペラ歌手たちの迫力ある歌声や華やかな舞台を体感できるのは、劇場鑑賞ならでは。ぜひともライブで、オペラの魅力に触れてみてください。