その昔、王様や貴族が愛用していたリコーダーは象牙など貴重な素材で作られていました。
現在では木製や、プラスチック製のものが一般的です。
リコーダーは約1千年前に生まれ、ルネサンス時代(15世紀~16世紀頃)のヨーロッパでその形が完成し、宮廷などで当時の王侯貴族が好んで演奏していました。バロック時代(16世紀終わり~18世紀前半)に全盛期を迎え、オーケストラの花形としての地位も獲得し、かの大作曲家バッハやヘンデルもリコーダーのための曲を書いています。
しかし横笛のフラウト・トラヴェルソ(フルートの前身)の登場により、リコーダーは徐々に姿を消していきます。演奏の場が宮殿や館からより大きなコンサートホールへと変わっていく中、あまり大きな音を出すことができず、強弱もつけにくいリコーダーは、音のコントロールが自在でより表情豊かな音色をつむぎ出すフルートに取って代わられてしまい、18世紀末にはその姿はほとんど消えてしまうのでした。