フェスティバルのために来日した21挺のうちの3挺。
(左)San Lorenzo
(中央)Rode
(右)Medici, Tuscan
Photographs© Jan Röhrmann
しばしば高額で取り引きされることから世界中にその名を知られるバイオリン、ストラディヴァリウス。オークションで値のついたこれまでの最高額は、2011年に落札された1721年製の「レディ・ブラント」で、日本円で約12億7千万円(当時)だそうです。
そんなとんでもない楽器を後世に残したアントニオ・ストラディヴァリ(ストラディヴァリウスはストラディヴァリのラテン語読みで、楽器を指す際にしばしば用いられる)も、元をたどれば「アマティ型」を生んだニコロ・アマティの弟子。やはりクレモナで90歳を超えて亡くなる直前までビオラやチェロも含めた弦楽器を作り続け、その数1,000挺(ちょう)以上。そのうち現存しているものは600挺程度のようですが、驚くべきは、およそ300年の時を経たそれらの楽器の多くが今も現役で活躍し、艶と深みをまとった美しい音色を紡ぎ出していることです。
時を超えて生き続けるストラディヴァリウスをさまざまな角度から体感できるクラシックフェスティバル「東京ストラディヴァリウス フェスティバル 2018」が、2018年7月から10月まで東京で開催されています。期間中、サントリーホールでは2挺のストラディヴァリウスが競演するリサイタルも開催されますので、この機会にその生音に触れてみてはいかがでしょう。