長野県は小澤征爾の母校とも所縁が深く、松本市も「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に全面的に協力している。
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さて、日本ではどんなサマーフェスティバルが開催されているのでしょうか。
長野県松本市で毎年夏に開催される「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」(旧サイトウ・キネン・フェスティバル松本)は、世界的指揮者・小澤征爾の呼びかけで世界中から優れた音楽家が集まり、オペラや室内楽など多彩なプログラムを展開。運営には多くのボランティア市民も参加し、音楽による人々の交流や町の一体感を味わえます。
また、30年近くにわたり爽やかな夏の北海道で開催されている「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」は、本コラムでも紹介したレナード・バーンスタインが提唱して1990年に始まったフェスティバル。札幌市内のホールで行われる演奏会のほか、野外ステージで繰り広げられる「ピクニックコンサート」が名物となり、多くの人々を魅了しています。
夏の開放的な雰囲気のもとクラシック音楽を楽しむということのほかに、これらのフェスティバルに共通しているのは“若手音楽家の育成”です。アカデミーを創設したり、子どもたちをオペラに招待するなど、優秀な音楽家の発掘や早期の音楽体験を促す役割も担っています。